地球の水はどこからやってきた

我々が当たり前に住んでいる地球には通常気づくことのない問題がある。

地球の表面積の7割をしめる海は多量の水をたたえ、その深さは平均すると約3,700メートルにもなる。
この水が無ければ我々を含む生命体は存在し得ない。
しかし、海の深さは4㎞弱、地球の半径は3,200㎞、海の水の量は地球全体から比べると0.023%と極わずかだ。
ほんの少しの水の増減で海になったり陸になったりすることとなる 低碳
陸地と海の共存が非常に多様な環境を支え、そこに生命体の誕生、進化があったとみられている。
実は、この地球の水が宇宙のどこからやってきたのかが、まだよくわかっていない。
太陽や地球のもとは、宇宙にただよう気体や塵。
それが集まって太陽ができ、ほぼ同時に、惑星などの天体が太陽のまわりに誕生した。
太陽から遠い惑星には大量の氷がある。
ところがより太陽に近い地球の誕生時は真っ赤か、ドロドロの灼熱の高温の状態で水は存在し得なかった。
地球にはもともと水は無かった、どこからやってきたのが問題だった。
いろんな研究によりいろんな提案がなされたが、大きく舵を切ったのが小惑星「イトカワ」の石を地球に持ち帰った初代「ハヤブサ」だった。
世界の研究者に提供された石の微粒子を分析したアリゾナ大学の研究チームが水の痕跡を示す水素同位体を発見した。地球の水はどこからやってきた_b0126549_11123137.jpg
「地球の水と区別がつかない」といい、「イトカワ」のような小惑星が地球と共通の水を有していることから、地球に衝突した小惑星が水もたらされたとの推定ができる。
しかし、推測では地球上の水の半量程度の供給に過ぎないとされた。
あとの半分は何処からきたのか?
それを解き明かせるであろうと期待されるのが別の炭素質の小惑星「りゅうぐう」。地球の水はどこからやってきた_b0126549_11122642.jpg
今朝ほど、小尾「りゅうぐう」の岩石を持ち帰ったと確信されている「ハヤブサ2」のカプセルがオーストリアの砂漠で回収に成功した。地球の水はどこからやってきた_b0126549_11122956.jpg地球の水はどこからやってきた_b0126549_13151343.jpg
6年間にわたる「ハヤブサ2」のミッションがほぼ確実視されることとなった。
グリム童話にあるそうだ。
口ばかりで腕っぷしの弱い仕立て屋と巨人が力比べをする場面がある。
巨人は岩を取り上げ押しつぶすと水が滴った、仕立て屋はポケットのチーズを絞りたっぷりの水を絞り出して見せた。
「りゅうぐう」の水がどうなっているのはこれからの研究だが、人類の水に関する大きな問題がクリアになるかもわからない。
「ハヤブサ2」のカプセルの大気圏突入の軌跡を夜中に布団の中で眺めていた。地球の水はどこからやってきた_b0126549_11122300.jpg日本の先端技術ってすごいねぇ。